オンライン英単語帳の効果的な使い方

 このオンライン単語帳は、東大生のノートを分析して生み出した書籍「ダ・ヴィンチ英単語」を現在の入試傾向に合わせ改変したものです。みなさんが自分で作る単語帳の元ネタとして利用しましょう。

 単語集は他にもたくさん出版されていますが、どれも基本的には、「ただ見て覚える」という「受け身の使い方」しかできません。それに、あまりに情報が多すぎると、いきなりそれを全部覚えようとしても、逆にごちゃごちゃになってしまいます。

 このオンライン英単語帳は、「第一歩として」覚えておかなくてはいけない重要単語の意味だけを収録しています。毎回、耳と目で英単語を覚えた後に、自分が用意したノートに書き写しましょう。そこに自分で線をひいたり、意味を付け加えたりして、能動的に頭と手を使って覚えていきます。余裕があれば例文も書き写しましょう。

 最近の脳神経科学の研究からも、能動的に自分で手を動かしたり声に出したりするのは、ただ受動的に何かを見ているよりも、格段に脳が活性化することがわかっていて、それだけ効率的に記憶を定着させることができます。

 実際には、毎回、ネイティブの音声を聞きながら、英単語を覚えた後に、英単語とその意味をノートに書き写します。その後、具体的に何を書き込むかは皆さんの自由です。レッスンごとに、朝、白い紙一枚に単語を書き写し、学校に行って帰ってくるまでに完璧に覚えるなどしてもいいでしょう。その場合、書き写した紙はファイルして、必要に応じてその後も書き込んでいきましょう。

 比較的英語が得意な人は、どれくらい自分が単語を覚えているかのチェックに使って、覚えていなかったものに印をつける程度でいいかもしれません。

 また、これから覚えようと思っている人は、学校の授業や問題集をやるときの辞書代わりとして使って、先生が注意したことなどを少しずつ書き込んでいくのもいいでしょう。

 この英単語帳は、1回のレッスンで12個ずつ英単語が並んでいます。それぞれの単語の上には、「アクセントのあるところ」だけ発音記号が書いてあります。大学入試や、各種試験では、アクセントの位置を聞かれることが多いので、基本的な意味と、アクセントの位置を合わせて覚えるようにしてください。また、発音に関する問題の多くは、アクセントのあるところが中心となっています。

 一度覚えたつもりでも、人間の脳はすぐに忘れるようにできているので、何度も何度も復習することが大切です。このような復習はなにも、机に向かってやる必要はありません。電車の中や待ち時間などを有効に使えば、どんどん単語を覚えていくことができます。

 これが、効率よく覚え、しかも忘れない単語学習法です。

 それでは、一緒に頑張りましょう!