スパイラル学習法の提唱者は、アメリカの教育心理学者Jerome Bruner(ジェローム・ブルーナー)です。1960年代に「Discovery Learning」という学習法を提唱し、その後スパイラルカリキュラムと呼ばれる教育プログラムを開発しました。スパイラル学習法は、このプログラムの中で採用されている学習法の一つとして注目されています。
スパイラル学習法は、繰り返し学習することで、学習内容をより深く理解することを目的とした学習法の一つです。一般的に、スパイラル学習法では以下のような手順で学習が行われます。
小さな範囲で学習する
最初に、あるトピックやテーマについて、限られた範囲で学習します。例えば、英単語の中で「動物」に関する単語を学習する場合、最初に「犬」「猫」「鳥」などの比較的簡単な単語から学習を始めます。
学習範囲を広げる
ある程度の範囲で学習が進んだら、そのトピックやテーマを広げて、より複雑な単語や概念について学習します。例えば、「哺乳類」に関する単語や「生物学」の基礎用語などが含まれます。
過去に学習した内容を復習する
次に、過去に学習した内容を復習します。最初に学習した「犬」「猫」「鳥」などの単語を再度確認します。これによって、学習内容を定着させ、新しい知識を習得しやすくなります。
より高度な知識を習得する
学習範囲を広げた後は、より高度な知識を習得します。例えば、「動物行動学」や「生態系の構成要素」などのより専門的な単語や概念について学習します。
過去に学習した内容を継続的に復習する
最後に、繰り返し学習することで、学習した内容を定着させ、忘れてしまわないようにします。これによって、過去に学習した内容を継続的に復習することができます。
スパイラル学習法は、学習内容を段階的に難しくしていくことで、学習者が徐々に知識を習得し、定着させることができます。
英単語の暗記にスパイラル学習法を適用する場合、以下のようなステップで進めることができます。
初回学習:新しく覚える英単語を決め、その単語の意味と発音を覚えます。
1回目の復習:次に、初回学習で覚えた英単語を復習します。この復習では、単語の意味や発音を自分で確認しながら、忘れてしまっている単語を特定します。
2回目の学習:1回目の復習で忘れてしまった単語については、再度学習します。その他の単語については、新しく覚える単語を決め、その単語の意味と発音を覚えます。
2回目の復習:次に、1回目の復習で忘れてしまった単語と、2回目の学習で覚えた単語を復習します。また、初回学習で覚えた単語についても、忘れてしまっている単語があれば再度学習します。
3回目の学習:2回目の復習で忘れてしまった単語については、再度学習します。その他の単語については、新しく覚える単語を決め、その単語の意味と発音を覚えます。
3回目の復習:次に、1回目の復習と2回目の復習で忘れてしまった単語、2回目の学習で覚えた単語、そして3回目の学習で覚えた単語を復習します。また、初回学習で覚えた単語についても、忘れてしまっている単語があれば再度学習します。
このように、スパイラル学習法を用いることで、復習を繰り返しながら新しい単語を学習することができます。また、復習する頻度は、忘れてしまった単語に対してより頻繁に復習することで、記憶力を強化することができます。